
こんにちは、シモシです。
今回は以前ブラック企業に勤めていたときの体験談です。
入社してわずか1週間経たないうちに「ここやべぇな・・・」と思ったブラック企業でした。
どんな会社で、どういうヤバい事があったのか!!じっくりお話ししたいと思います。
あの当時はホントにガチで社畜でしたね。
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目次
どんな会社か?
僕の地元にある会社で、電気工事・建築工事を主にやっている会社でした。
官公庁が主なお客さんで、耐震補強工事・防火対策・改修工事をメインで請け負っていました。
- 従業員数約50人ほど
- 50代前後の男性が多い
- 会社の歴史は約25年ほど
といった規模の会社です。
現場で工事を行う作業者、客先からの要望を汲み取り、納期までに決まった金額で現場に工事を指示する現場代理人の仕事が主な仕事内容です。
メモ
現場代理人とは、工事の施工計画、監督、安全管理、工事現場の取締りの他、請負代金額の変更、請求、受領なども行います。現場監督の仕事兼お金の管理もするといった感じです。
僕は電気工事課に配属され、現場で電気工事を行う作業員として入社しました。
他の会社から転職してきた同期が他に二人おり、一人が建築課に、もう一人は僕と同じ電気工事課に配属されました。
この時、まだ僕たちは知らなかった・・・
この会社がとてつもなくヤベぇ会社だと言うことを・・・
どれだけヤバい会社か?
僕たち同期も、入社して1ヶ月経たないうちに「ここブラックだな・・・」と気づきました。どれだけヤバいのか?
- 求人票に載っていた土日完全週休2日休み → 平日1日休み
- 求人票に載っていた長期休暇1週間程 → 長くて3日・・・GWはなんと1日だお(。・ω・。)
- 残業45時間以上は存在しないんだぜ!!
- 建築課の課長が過労で倒れた・・・
- 倒れた課長の仕事「現場代理人」を同期が代わりにやることになる!?
- 現場経験の少ない先輩がいきなり現場代理人!?
- 現場帰りの先輩が過労で居眠り運転
- 僕の上司は毎晩0時帰りで、休みが月1日!!
- 「男は休日返上で働くもんだ!!」という時代錯誤の美徳精神・・・
まだまだあるんですけどね・・・。とても印象に残っているブラックな部分をご紹介しようと思います。
それでは詳しくお話ししましょう!!
求人票に載っていた土日完全週休2日休み → 平日1日休み
ハローワークの求人で入った会社あるあるかもです。。。
「ハローワークを信用してはいけない!!」って散々分かっていたことだったんですけど、結局やられましたね。。。
【土日完全週休2日休み】って書かれていたのに働き出して3日目で、「現場の休みは火曜日だから、土日も出て貰うよ!」と言われました。
実際長い間ずっと火曜日の休みだけでした・・・。
疲れは溜まる一方で、何より1日だけの休みでは何処にも出かけられない・・・という状況でした。
求人票に載っていた長期休暇1週間程 → 長くて3日・・・GWはなんと1日だお(。・ω・。)
まぁ、完全週休2日がダメでも、長期休暇があるか!!
って思っていたのが甘かった・・・(;。;)
まさかのGWが1日という・・・
全然ウィークじゃないし!!!!
ゴールデンでもないし!!!!
21時、22時頃までみっちり働かされました・・・。
この頃ですね!!僕がガチで転職しようと決心したのは!!
その後もお盆休み3日。。。
後は年末年始までほぼ平日火曜日の1日休みだけでした。
まぁ、僕の場合転職活動の為に有給やら仮病使って休みましたけどね(^_^)
残業45時間以上は存在しないんだぜ!!
月の終わりに提出する残業時間申請用紙。
初めて残業時間申請用紙を記入していたとき、部長に記入のルールを言われました。
部長「残業時間は最大45時間になるように調整して出して」
僕「え!?」
普通に残業時間が60時間~多いときは85時間あったのですが、その時間は無かったことに!!
そう!この会社では、
「残業時間は45時間しか無いんだぜ!!」
やったね!
建築課の課長が過労で倒れた・・・
ある日、社内がざわついていました。どうやら建築課の課長が過労で倒れ、救急車で搬送されたとの事でした。
課長周辺の人達の情報によると現場が忙しく、課長は現場事務所に泊まり込みで現場代理人の業務を行っていたそうです。
家に帰れない程の業務量が普通に振られ、睡眠時間もまともに取れない様な事が普通に行われている。その事を知り、「ここに居たら将来の自分も課長の様になるんだな・・・」という身の危険を感じ、転職活動により一層力を入れる様になりました。
倒れた課長の仕事「現場代理人」を同期が代わりにやることになる!?
課長が復帰出来るまでの間、現場代理人の仕事を建築課に配属された同期がやることになったのです(゚Д゚)
現場の知識も経験も殆ど無い同期がです・・・。
普段そこまで愚痴をこぼさない同期も流石に「あり得ない・・・。マジブラックだし・・・。」と愚痴をもらしていました。
僕も、こんな滅茶苦茶な事が日常的に行われている会社に対し、「この会社正気の沙汰じゃねぇな」と心の中で強く思いました。
現場経験の少ない先輩がいきなり現場代理人!?
こちらの話もむちゃくちゃです!!
先輩は家族用住宅建設に関しては、前職で経験があったのですが、任された現場は家族住宅とは比べものにならない規模の県営ホテルの改修工事でした。
住宅とは規模も構造も違う為、住宅について詳しい先輩も、分からないことだらけで手探りしながら現場代理人を務めているという状況でした。
ただでさえ現場代理人という仕事は大変な仕事ですが、作業の進め方もホテルの建築技術も分からないことだらけの中進めなければならない・・・
そのため先輩は、毎日夜遅くまで現場に残って仕事をしていました。
睡眠時間も休みも削って・・・
現場帰りの先輩が過労で居眠り運転
先ほどお話しした、県営ホテル改修工事の現場代理人を任された先輩ですが、睡眠時間も休みも殆ど取れなかったことによる影響で、現場から会社に戻る途中に居眠り運転をして事故を起こしてしまいました。
幸い人は誰も怪我をせず、バス停の看板に傷が付いたのと、社用車が廃車になっただけで済みました。
僕の上司は毎晩0時帰り、休みが月1日!!
僕が主に担当していた現場は地元の合同庁舎改修工事の現場でした。この現場の現場代理人は、僕の居る電気工事課の次長でした。
次長もまた、慣れない現場代理人の仕事でほぼ毎晩0時帰宅でした。
また、工事に遅れが出ていたり、やり直しなどがあった関係で、休日返上して現場事務所で仕事をしていました。
毎日睡眠時間が3時間から多くて4時間ほど・・・。
休みも殆どなく、現場ではうまくいかないことだらけだったため、鬱になりかかっていました。
「男は休日返上で働くもんだ!!」という時代錯誤の美徳精神・・・
最初の方で「GWが1日しかなかった」件についてお話ししましたが、その時部長が言っていた言葉が見出しにもある「男は休日返上で働くもんだ!!」という言葉です。
正直僕は休日返上してまで働きたくありませんでした。
しかし、
- 入社して間もない頃であったこと
- ニート期間が半年あった為、貯金が殆ど無いこと
といった事情もあったので、やむなくGW1日で働かざるを得ませんでした。
昭和の高度経済成長期の日本であれば、「男は休日返上で働くもんだ!!」という言葉が美徳という精神だったかも知れませんが、働き方が問題視されている今の時代でこの言葉はただただ時代錯誤だなぁと思わざるを得ませんでしたね。
まとめ
如何でしたか?
僕の勤めていたブラック企業では、パワハラ・セクハラ・恐喝・賃金未払いなどは無かったので、まだマシな方なのかも知れませんが、それでも長く勤めたいとは到底思えない職場でした。
この問題だらけの会社は、労働基準法を完全に無視し、少ない人手で最大限の利益を得ようとしていました。その結果、この様に過労で倒れる人が出たり、事故が起きたり、工期が遅れるといった事になりました。
そしてこのブラック企業は現在はどうなっているかというと・・・
倒産しました(゚Д゚)
理由は、受注した改修工事の工期が大幅に遅れ、官公庁から「指名停止処分」を受けたからです。ちなみに工期が遅れた原因はやはり、現場経験が殆どない社員に現場代理人を任せた事が大きな原因です。
仕事が激減し、社員への給料だけ支払う形になり、負債を抱えて倒産しました。
僕は幸い倒産する7ヶ月程前に転職先が決まり、倒産した事は地元の新聞で知ることになりました。
まぁ、倒産するわなぁ・・・
皆さんの会社は如何でしょうか?もし、ブラック企業で身も心もボロボロでしたら、早めの転職を強くお勧めします!!命を削ってブラック企業の肥やしになるのは、非常に勿体ないですし、そんなことをする必要はありません!!
人生は少しでも充実した生き方を目指したいものです(^_^)